AppScan® ソース アプリケーションおよびプロジェクト・ファイル

AppScan® ソース のアプリケーションおよびプロジェクトには、スキャンおよびトリアージのカスタマイズに必要な構成情報を保守する対応ファイルがあります。プロジェクトをビルドするために必要な構成情報 (依存関係やコンパイラー・オプションなど) は、AppScan® ソース がプロジェクトを正常にスキャンするために必要な構成情報と非常に似ているため、これらのファイルはソース・コードと同じディレクトリーに配置することをお勧めします。ベスト・プラクティスには、これらのファイルをソース・コントロール・システムで管理する方法があります。

AppScan® Source for Analysis で作成されたアプリケーションおよびプロジェクトには、それぞれ .paf および .ppf という拡張子が付けられます。これらのファイルは、AppScan® Source for AnalysisAppScan® Source for Automation、および AppScan® Source コマンド行インターフェース でアプリケーションまたはプロジェクトを手動で作成および構成するときに生成されます。

Windowsでは、Visual Studio ソリューションとプロジェクトを AppScan® Source for AnalysisAppScan® Source for Automation、および AppScan® Source コマンド行インターフェースにインポートすると、そのファイル (拡張子は .sln.gaf および .vcproj.gpf ) が作成されます。

注: バージョン 9.0.3.11 以降の AppScan® ソース では、macOS と iOS の Xcode プロジェクト・スキャンを使用できません。
注: Eclipse Importer を Eclipse または Rational® WebSphere® Software (RAD) のアプリケーション開発者 ワークスペースで実行すると、 AppScan® ソース は、 .ewf および .epf という拡張子の中間ファイルを作成します。これらのファイルは、AppScan® Source for Analysis への初回インポート時、および後でスキャンを実行するときに必要です。
重要: 開発環境内に依存関係を持つ AppScan® ソース プロジェクト (例えば、IBM®MobileFirst Platform プロジェクト) を処理する場合は、必ず、プロジェクトをインポートする前に開発環境でビルドしてください。プロジェクトをインポートした後、その中のファイルを変更した場合は、AppScan® ソース でスキャンする前に開発環境で再ビルドしてください (そうしないと、ファイルに対する変更は AppScan® ソース によって無視されます)。
1. AppScan® ソース ファイル
AppScan® ソース ファイル拡張子 説明
ppf
  • AppScan® ソース プロジェクト・ファイル
  • AppScan® Source for Analysis またはサポートされている AppScan® ソース ユーティリティーでプロジェクトを作成するときに生成されます。
  • ユーザーが名前を指定します
paf
  • AppScan® ソース アプリケーション・ファイル
  • AppScan® Source for Analysis またはサポートされている AppScan® ソース ユーティリティーでアプリケーションを作成するときに生成されます。
  • ユーザーが名前を指定します
sln.gaf
  • Visual Studio ソリューションをインポートする場合に生成される AppScan® ソース アプリケーション・ファイル
  • カスタム・アプリケーション情報 (除外やバンドルなど) を保持するために使用されます
  • インポートするワークスペースまたはソリューションの名前が採用されます。例:
    d:\my_apps\myapp.sln
    d:\my_apps\myapp.sln.gaf
vcproj.gpf
  • Visual Studio プロジェクトをインポートする場合に生成される AppScan® ソース プロジェクト・ファイル
  • カスタム・プロジェクト情報 (パターンや除外など) を保持するために使用されます
  • インポートするプロジェクトの名前が採用されます。例:
    d:\my_projects\myproject.vcproj
    d:\my_projects\myproject.vcproj.gpf
ewf
  • Eclipse ワークスペース・ファイル
  • Eclipse ワークスペースを AppScan® ソース にインポートするときに生成されます。
  • Eclipse エクスポーターが Eclipse ワークスペース内の情報に基づいてファイルを作成し、AppScan® ソース がそのファイルをインポートします。
epf
  • Eclipse プロジェクト・ファイル
  • Eclipse プロジェクトを AppScan® ソース にインポートするときに生成されます。
  • Eclipse エクスポーターが Eclipse プロジェクト内の情報に基づいてファイルを作成し、AppScan® ソース がそのファイルをインポートします。
ヒント: サポートされているビルド統合ツール (Ounce/Ant または Ounce/Maven など) を使用して AppScan® ソース アプリケーション・ファイルおよびプロジェクト・ファイルを生成する場合、これらを開発チーム間で共有できるように、ビルド自動化処理の一環としてソース・コントロール・システムでこれらのファイルを更新することをお勧めします。開発者が、ソース・コントロール・システムでファイルのローカル・ビューを更新すると、AppScan® ソース のアプリケーション・ファイルおよびプロジェクト・ファイルも更新されます。これにより、チーム全体が、一貫性のあるファイル・セットを使用して作業できます。
注: AppScan® Source for AnalysisAppScan® Source for Automation、および AppScan® Source コマンド行インターフェース でサポートされているインポート・ファイルのバージョンを確認するには、システム要件およびインストールの前提条件を参照してください。このページで、使用している AppScan® ソース のバージョンのタブを選択してから、使用している AppScan® ソース コンポーネントを選択します。AppScan® ソース が他の開発環境からのファイルのオープンおよびスキャンをサポートする場合、そのサポートは、 「Supported Software」 タブの 「Compilers and Languages」 セクションにリストされています。