Framework for Frameworks 処理 API

AppScan® ソース には、アプリケーションで使用されているフレームワークに対するサポートを追加するための Java API のセットが用意されています。それらの API で提供されるクラスやメソッドを使用することで、組み込みのサポートが提供されていないフレームワークを考慮できます。

注: AppScan® ソース には、以下のフレームワークのサポートが標準装備で含まれています。
  • Apache Struts 1 および 2
  • Spring MVC 2.5 および 3
  • ASP .NET MVC (Windows のみ)
  • Enterprise JavaBeans (EJB) 2
  • ASP .NET (Windows のみ)
  • J2EE
  • JavaServer Faces (JSF) 2
  • .NET 4.5 (Windows のみ)
  • Jax - RS (V1.0 および V1.1)
  • Jax - WS (V2.2)

現代的なフレームワークでは、アプリケーションの実行時の動作に影響を与える情報のかなりの部分が、通常のソース・コードから、構成ファイルや注釈に移動されています。そのため、過去には、静的分析におけるブラインド・スポットが発生していました。製品チームは、個別のアプリケーション用のカスタム・ルールを作成することで対応できましたが、それらのフレームワークのアクティビティーを自動化された方法で柔軟に記述できるフレームワークは存在していませんでした。

Framework for Frameworks API を使用すれば、新しいフレームワークに対するサポートを、迅速かつ簡単に AppScan® ソース に直接追加できます。これは、フレームワークの関連構成情報を処理し、関連 API を通じてそのデータを AppScan® ソース に戻すことによって実現しています。

Framework for Frameworks API は、以下の製品のインストールに含まれています。

  • AppScan® Source for Automation
  • AppScan® Source for Analysis
  • AppScan® Source for Development

API は <install_dir>\walalib (<install_dir>AppScan® ソース インストールの場所です) にインストールされています。

プロジェクト・アーカイブの例は <data_dir>\samples\F4FEjbExample.zip (<data_dir>AppScan® ソース プログラム・データの場所です。詳細は インストールとユーザー・データ・ファイルの場所) にインストールされています。
注: Appscan.SyntheticAppscan.Synthetic.ValidatorAppScan.Synthetic.Replacement から始まるクラス名を持つトレース・ノードは、AppScan® ソース によって合成されたメソッドに相当します。
  • AppScan.Synthetic メソッドは、フレームワークを使用するアプリケーション・コードでトレースを 1 つにまとめるために使用されます。
  • AppScan.Synthetic.Validator メソッドは、フレームワーク・ランタイムが実行する潜在的な検証をモデル化します。バリデーター・メソッドを選択し、必要に応じて Validator としてマーク付けすることができます。
  • AppScan.Synthetic.Replacement メソッドは、フレームワークの分離したコンポーネント間 (コントローラーとビューなど) でのデータ・フローをキャプチャーするために、アプリケーション・コード内のメソッドが AppScan® ソース と置き換えられたことを示します。