レポートで使用するための AppScan® データのインポート

インポート・ジョブはデータ・ファイルから結果を取得し、それを AppScan® Enterprise Server データベースに統合します。インポートされたデータは、レポートおよびダッシュボードの作成に使用できます。また、コンテンツ・スキャン・ジョブからのデータと結合して、問題の全体像を作成できます。

始める前に

コンテンツ・スキャン・ジョブとインポート・ジョブの間で重複している問題は、レポートですべてマージされますが、同一のバリアントはマージされないため、同じレポート内に重複した問題のバリアントが表示されることがあります。

このタスクについて

ユーザー・ロール: 製品管理者、ジョブ管理者 (フォルダーに対する)

手順

  1. 「フォルダー・コンテンツの概要」ページに移動し、「作成」アイコン (作成) をクリックします。
  2. 「フォルダー項目の作成」ページで、「インポート・ジョブ」を選択し、その「名前」「説明」を入力します。それを、リストから「アプリケーション」に関連付けます。関連付けられたジョブは、「アプリケーション」タブでアプリケーションの「スキャン」ビューに表示されます。次に、「作成」をクリックします。
  3. 「インポート対象」ページで、インポート・タイプを以下から選択します。
    • AppScan® Standard 結果インポート (AppScan® 7.7 以降からエクスポートされた XML ファイル)
    • AppScan® DE 結果インポート (AppScan® DE 7.8 以降からエクスポートされた SRPT ファイル)
    • AppScan® Source 結果インポート (AppScan® Source 7.0、8.0、8.5 またはそれ以降からエクスポートされた OZASMT ファイル)
  4. 「今すぐデータ・ファイルをインポート」または「ジョブの実行時にデータ・ファイルをインポートする」をクリックします。
  5. 「データ・ファイルのアップロード」ページで、「参照」をクリックしてネットワーク上のデータ・ファイルを探し、「インポート」をクリックします。
  6. フォルダー・エクスプローラー・ビューで、ジョブを実行してデータをデータベースにインポートします。
  7. レポート・パックを実行して、結果で更新します。

タスクの結果

デフォルトでは、インポート・ジョブを作成すると、レポート・パックが自動的に作成されます。レポート・パックには、インポートしたデータのタイプに最も共通するレポートが含まれます。レポート・パックはジョブの後に実行して、内部のデータを更新する必要があります。
注: AppScan Enterprise V10.0.5 リリースでは、管理者が、スキャン評価の AppScan Enterprise への公開/インポートを通じて AppScan Enterprise と対話する間の、ユーザーの応答性を優先度付けする機能を提供します。これは、大規模な評価ファイルが公開されている間に AppScan Enterprise との対話が遅くなるという、ユーザーからのフィードバックに基づいています。それにより、結果を AppScan Source から AppScan Enterprise に公開したり、「モニター」タブから AppScan Enterprise に問題をインポートするのにかかる時間が増える可能性があります。

公開/インポートの時間を短縮し、AppScan Enterprise との対話を最小限に抑えたい場合は、以下のステップを実行してこの動作を制御できます。

  1. AppScan Enterprise のインストール場所で asc.properties ファイルを見つけます。このファイルは通常、C:\Program Files (x86)\HCL\AppScan Enterprise\Liberty\usr\servers\ase\config\asc.properties にあります。
  2. 次の行をこのファイルに追加します。

    issue.import.batch.interval=0

  3. ファイルを保存します。
  4. HCL AppScan Enterprise Server サービスを Windows サービスから再始動します。

issue.import.batch.interval には 0 から 3 の間の値を指定できます (値が指定されていない場合、デフォルトは 1 です)。この値は、評価の公開の所要時間に対するユーザーの応答性を決定する因子です。

  • 0 - 公開/インポートの所要時間への影響が低く、特に複数の並列公開タスクが実行されている場合は (以前と同様に)、ユーザーの応答性が低下する可能性があります。評価の数が少ない場合、または AppScan Enterprise とユーザーの対話が最小の場合に設定できます。
  • 1 (デフォルト) - アップロードの所要時間への影響は中程度で、ユーザーの応答性は向上します。この設定は、AppScan Enterprise とユーザーの対話が多く、公開された評価の数が多い場合に設定できます。
  • 2 - 公開/インポートの所要時間に大きな影響を与えます。ユーザーの応答性は通常の状態です。
  • 3 - 公開/インポートの所要時間への影響が最も大きく、ユーザーの応答性は通常の状態です。AppScan Enterprise とユーザーの対話が多く、複数の並列評価を公開/インポートする必要がある場合に使用します。

次のタスク

各プロパティー・ページの「ヘルプ」アイコン (ヘルプ) をクリックすると、構成オプションについての詳しいヘルプを参照することができます。