問題状況の分類とワークフロー

問題は、newopenin progressnoisereopenedpassedfixed として分類できます。状況が openin progressreopened となっている問題は、アプリケーションの問題グリッドに表示されます。

新規

すべての問題 (サード・パーティーのスキャナーからインポートされた問題も含む) は、まだトリアージされていない場合、デフォルトで「新規」としてマークされます。

オープン

問題をトリアージして、対処が必要な問題であると判断したことを示すには、トリアージ時にその問題に「オープン」を割り当てます。「オープン」状態の問題は、その状態を変更するか、または再検出されなくなるまで、ずっと「オープン」のままになります。

進行中

問題が修正中であることを示す場合、その問題に「進行中」を割り当てます。in progressのマークが付けられた問題は、ステータスを変更するか、またはその問題が検出されなくなる場合を除き、ステータスは「進行中」のままです。

固定

問題が解決されたことを示すには、問題にfixedを割り当てます。各問題は、「この問題の情報」ダイアログで日付および時刻がスタンプされます。fixedのマークが付けられた問題は、スキャンによって再度検出されることはありません。以降のスキャンで再度検出された場合、そのステータスは自動的にreopenedに変更されます。

「ノイズ」および「パス済み」

問題ではないため、今後は問題として見なされないようにするには、noiseまたはpassedを割り当てます。問題が誤検出であるためにnoiseとしてマークを付けられることがよくあります。問題がPassedとしてマークを付けられるのは、通常、専門の担当者によって、その問題がサイト上に存在するにも関わらず、現在のレポートのコンテキストから実際は問題ないと判断されるためです。例えば、アクセシビリティーに関する指針または規定を評価する際に、passed状態は有用です。問題が問題ではなくなったにも関わらずレポートに表示され続ける場合、Web サイトの本当の問題を見つけることがやや難しくなる場合があります。

noiseまたはpassedとしてマークを付けられた問題が、再オープンされることはありません。以降のスキャンで検出された場合、マークはnoiseまたはpassedのままです。

再オープン済み

以前に「修正済み」ステータスを割り当てられた問題が、次回のスキャンで再度検出された場合、自動的に「再オープン済み」として分類されます。「再オープン済み」の問題がスキャン・データ中に出現する間は、無期限に「再オープン済み」のままです。この状態は、詳しい調査が必要な問題、または修復プロセスにエスカレートする必要がある問題を特定するのに役立ちます。

ワークフロー

初回時の問題分類

アプリケーションを初めてスキャンしたときに、100 個の問題が識別されたとします。その結果を分析した後、5 個の誤検出が検出されていると判断しました。ジョブを再度実行したときに問題リストに表示されないように、これらの 5 個の問題を「ノイズ」としてマークします。

また、他の 10 個の問題は基準を満たしていると判断し、「パス済み」としてマークします。これにより、アプリケーションを再度スキャンしたときにこれらの問題が問題リストに表示されなくなります。

チーム・メンバーへの問題の割り当て

これで、問題は 85 個になりました。これらの問題を複数の開発者に割り当てて、修正を依頼します。これらの 85 個の問題を「進行中」としてマークします。これにより、分析を途中で停止しても、問題の見直しをどこから再開すればよいかが分かります。in progress状況を使用することで、問題を処理中であることを示すこともできます。

開発者が問題を修正してアプリケーションを更新したら、それらのin progressの問題をfixedとしてマークします。

複数ユーザーの場合の問題管理ワークフロー

Web 開発は一般にチーム作業になるため、チーム環境での問題の管理が複雑になる場合があります。問題の状態を更新すると、変更が直ちにデータベースに書き込まれます。データを表示しているすべてのユーザーには、問題はその新規の状態で表示されます。

2 人のユーザーが同じ問題を管理している場合、その問題は最後に変更したユーザーによって更新されます。例えば、Miriam が問題 A にfixedのマークを付けたが、その後で Omri が問題 A にnoiseのマークを付けた場合、問題の A の状況はnoiseになります。競合を回避するには、問題管理のスケジュールを設定し、例えば、火曜日に Miriam が問題管理を行い、木曜日に Omri が問題管理を行うようにします。

Results

問題の分類が完了したら、すぐに変更を行った状況を確認することができます。

次にアプリケーションをスキャンするときには、以下の状況が予期されます。
  • 問題を「修正済み」としてマークし、その問題が後続のスキャンで検出された場合、問題はreopenedの問題として表示されます。
  • 「進行中」としてマークされた問題は、引き続きin progressとして分類されます。
  • 新規の問題は、newとしてマークされます。