AppScan Enterprise Server で IAST Communication Service を設定する

IAST Communication Service は、構成ウィザードの実行中に自動的に構成されます。

このタスクについて

このセクションでは、構成ウィザードを実行せずに IAST Communication Service を再構成する必要がある場合に AppScan Enterprise Server で IAST Communication Service を構成する方法について説明します。

手順

  1. AppScan Enterprise Server をインストールしたシステムにログインします。
  2. IAST Communication Service が既に実行されている場合は、Windows サービスからサービス HCL AppScan Enterprise IAST Communication Service を停止します。
  3. C:\Program Files (x86)\HCL\AppScan Enterprise\IASTService\config に移動します。
    注: AppScan Enterprise のインストール・フォルダーの場所は、お使いのシステムの構成によって異なる場合があります。
  4. 同フォルダー内の iast_service.properties ファイルを開きます。
  5. iast_service.properties ファイルの中からく構成プロパティーを表す各行を探し、次の表で説明するとおりに構成を変更します。
    プロパティー構成の変更内容
    jdbc:sqlserver://localhost:1433 localhost を AppScan Enterprise に使用する SQL Server のホスト詳細に置き換えます。
    databaseName=<db_name> <db_name> を、AppScan Enterprise に構成したデータベース名に置き換えます。
    server.ssl.key-store=iast.jks

    IAST 証明書を指定します。IAST 証明書、iast.jks は、IASTService フォルダーで使用できます。

    使用している証明書に応じて、以下のようにプロパティーを構成できます。
    • 自己署名証明書を使用している場合は、このプロパティーで使用可能なデフォルト構成を保持してください。
    • CA 証明書を使用する場合は、このプロパティーの証明書の場所を設定する必要があります。
    service.ase.url AppScan Enterprise Liberty の URL を指定します。

    以下は、AppScan Enterprise URL の構造とそれに含まれるコンポーネントを表す URL 構文の例です。

    https://<ホスト名>:<AppScan Enterprise のポート番号>>/<AppScan Enterprise のインスタンス名>

    ここで、
    • ホスト名: AppScan Enterprise Server がインストールされているサーバーの IP アドレス。
    • AppScan Enterprise のポート番号: AppScan Enterprise Server アプリケーションが Liberty サーバーで構成されているポート番号。9443 は、インストール時に AppScan Enterprise Server アプリケーションのデフォルト・ポート番号として設定されます。
    • AppScan Enterprise インスタンス名: AppScan Enterprise Server インスタンス。
  6. iast_service.properties ファイルを保存します。
  7. AppScan Enterprise Server を再始動します。
  8. サーバーの再起動が終わったら、次のように必ず IAST サービスを起動してください。
    1. Windows サービスからサービス HCL AppScan Enterprise IAST Communication Service を開始します
      ヒント: C:\Program Files (x86)\HCL\AppScan Enterprise\IASTService で使用可能な startup.bat コマンドを実行することもできます。
    既知の問題と回避策の詳細については、既知の問題と回避策を参照してください。

タスクの結果

IAST Communication Service が正常に起動します。

次のタスク

IAST エージェントをダウンロードしたら、テスト対象アプリケーションがインストールされている Web サーバーにデプロイできます。