サーバー構成ウィザードの実行

サーバーをインストールまたはアップグレードした後、インストールされた各コンポーネントを構成し、すべてのインスタンスおよびすべてのサーバーで構成ウィザードを実行する必要があります。

始める前に

注:
  1. 構成時に、使用する SQL Server データベースの名前と場所、およびサービス・アカウント名とパスワードを定義します。構成ウィザードを実行するユーザーは、データベースを作成して権限を付与することができる必要があります。
  2. AppScan® Enterprise Server のインストール後のウィザードの実行により、SQL Server にデータベースがセットアップされ、コンポーネントの初期セットアップが実行されます。
  3. Dynamic Analysis Scanner のインストール後にウィザードを実行することにより、スキャナーが AppScan® Enterprise Server に登録されます。

手順

  1. 以下のいずれかの方法を使用して構成ウィザードを起動します。
    1. インストール後、「セットアップ・ウィザードの完了」ウィンドウで「構成ウィザードの起動」チェック・ボックスを選択します。
    2. Windows の「スタート」メニューから「構成ウィザード」を選択します。
  2. ウェルカム画面で「次へ」をクリックします。
  3. 「ライセンス・サーバー」ウィンドウで、ライセンスに使用する Rational® License Server を指定します。ライセンス・サーバーを参照してください。
  4. 「サーバー・コンポーネント」ウィンドウで、構成するコンポーネントを選択します。使用可能なコンポーネントは、ライセンスによって異なります。サーバー・コンポーネントを参照してください。
  5. 「サービス・アカウント」ウィンドウで、「ドメイン/ユーザー名のサービス・アカウント」とパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。サービス・アカウントを参照してください。
  6. 「インスタンス名」ウィンドウで、構成するインスタンスの名前を指定します。インスタンス名を参照してください。
  7. 「データベース接続」ウィンドウで、データベース・サーバーの名前を入力するか、「SQL Server またはサーバー\インスタンス名」リストから名前を選択します。
    注: 既存のデータベースを前のバージョンからアップグレードする場合は、そのデータベースにアクセスするため次の画面で「データベース・マスター鍵のパスワード」を入力します。このパスワードを安全な場所に保管しておいてください。
  8. 「認証メカニズム」ウィンドウで、Enterprise Console へのログインに使用する「認証メカニズム」を選択します。認証メカニズムを参照してください。
  9. ローカルの AppScan® Enterprise Server を使用することを選択した場合、「ユーザーの管理」画面が開きます。この AppScan® Enterprise Server にリモートからアクセスするために使用するホスト名を指定します。

    デフォルト・パスワードをよりセキュアなパスワードに変更します。デフォルトの ADMIN パスワードをそのまま保持する場合は、フィールドをブランクのままにします。AppScan® Source スタンドアロン・デプロイメントの場合、<localhost> を使用できます。

  10. データベースが常駐する SQL Server を保護するには、「データベース暗号化の変更」ウィンドウで「TDE を有効化する方法の詳細」をクリックします。TDE を有効にしない場合には、チェック・ボックスを選択すると続けて構成することができます。
    注: AppScan® Enterprise では、SQL Server 2008 以降で使用可能な Transparent Data Encryption (TDE) テクノロジーを使用しています。TDE は、データベースまたは物理メディアのバックアップに常駐するデータを暗号化します。以前のバージョンの SQL Server を使用している場合、そのデータベース内に含まれるデータは無許可アクセスによるセキュリティー侵害のリスクにさらされます。
  11. 「サーバー証明書」ウィンドウで、Enterprise Console に対して HTTPS を有効にしてセキュリティー保護を強化し、所属する組織に固有の証明書を選択します。これらのアクションは、保護された AppScan® Enterprise を環境内にデプロイするのに役立ちます。
  12. 「製品管理者」ウィンドウで、ユーザーを製品管理者として指定します。このユーザーは別途ライセンスを受けます。製品管理者ライセンスを再度割り当てる場合は、構成ウィザードを再実行する必要があります。『製品管理者』を参照してください。
  13. データベースにアクセスしているユーザーがいないことを確認し、「指定完了」ウィンドウで「終了」をクリックして、構成を完了します。このプロセスには多少の時間がかかる場合があります。
    注:
    1. Windows 2008 Server R2 の IIS AppPool の設定は、構成時に以下のように設定されます。
      • IIS リサイクルは 2:00am に設定されます
      • アイドル・タイムアウトは 120 分に設定されます
    2. プロキシー・サーバーの証明書を構成できないというエラー・メッセージが表示された場合は、証明書の有効期限が切れている可能性があります。製品管理者に連絡して詳しく調査してください。
  14. (オプション) サービスを自動的に開始するには「サービスの開始」チェック・ボックスを選択します。
    注: エージェント・サービスを自動的に開始することを選択しない場合、ユーザーが作成するジョブは、エージェントによって選出されません。管理ツールを使用して手動でサービスを開始することができます。エージェント・サービスおよび警告サービスのインストールの検証を参照してください。
  15. デフォルト設定ウィザードを実行します。このウィザードはいくつかの構成可能なオプションにデフォルト値を与えるので、サンプル・データのインストールに役立ちます。
  16. 「終了」をクリックします。