ジョブのトラブルシューティング

記録されたログイン手順

記録中にキャプチャーされなかった値があります。その値の URL または手順全体を削除して、再び記録を開始してください。記録処理中にエラーが起こって、値が適切にキャプチャーされない場合があります。

リストに重複した URL が表示されるのはなぜですか。記録されたログイン手順にはすべてが記録されます。リストを確認して、不要な項目を削除する必要があります。ログイン手順を複数回記録した場合は、それがリストに重複が表示される原因になっている場合があります。

シーケンスでエラーが起こり、機能しません。どのような処理が必要ですか。HTTP 要求を表示して、正しくないセッション ID、Cookie、またはその他のパラメーターを探してください (ログイン中に正しいパラメーターが送信されるようにする必要があります)。

正しいパラメーターが送信されるようにする方法、または使用しているパラメーターが正しいかどうかを調べる方法はありますか。「ログイン管理」ページで URL を選択し、「HTTP 要求の表示」をクリックします。

セッション内検出は失敗しました。何が起こっているのですか。

かなり多くのイベントが発生した可能性があります。CRWAE1501Wを参照してください。

サイトで検出されない URL がある

マニュアル探査機能を使用して手動でサイトを探索しながら URL を記録します。

スキャンの進行状況が遅い

スキャンの進行状況が遅く、ジョブについてテストされるエンティティー数とスキャンされるページ数の統計の表示も遅い場合は、以下の可能性を調べてください。

  • スキャン中のサーバー上の IDS システムにより IP アドレスがブロックされていますか。エージェント・サーバー上のブラウザーを開いてサイトをブラウズできない場合は、恐らくスキャン中のサーバー上でセキュリティー・スキャンによりセキュリティー警告がトリガーされています。その場合はサイト所有者に連絡して、サイト・スキャンの承認を受けてください。
  • Agent Server コンピューターでファイアウォールが実行されていないことを確認してください。
  • ジョブの実行中にスキャン・ログを調べて、起きている事柄に対してトラブルシューティングを実行してください。ジョブの統計ページで「エクスポート」をクリックして、スキャン・ログをテキスト・ファイルとしてエクスポートすることができます。スキャンの実行中にログをエクスポートした場合、ファイルにはエクスポートの時点までのメッセージしか含まれません。
    注: スキャン・ログ・メッセージは、スキャン・イベントが発生する正確な順序で表示されないこともあります。特に、多くのメッセージは、リンクに実際にアクセスしたときではなく、リンクが見つかったときにトリガーされます。

WebSphere® Portal のスキャン中にスキャンが停止しない

スキャンによって、エンコードされた WebSphere Portal URL がデコード Web サービスに送信される場合、返されるナビゲーション状態に静的 ResourceID が含まれている必要があります。ご使用の WebSphere Portal で、これが含まれていない場合は、製品管理者に連絡して構成を変更するようにください。

ジョブを実行できない

ジョブにジョブ所有者が存在することを確認してください。スキャンまたはテストを実行するには、ジョブ所有者が必要です。ユーザーの削除などによりジョブにジョブ所有者が存在しなくなった場合は、ジョブを実行できません。

アプリケーションの全部または一部がスキャンで認識されない

スキャンがサイトにログインしていない可能性があります。ログイン・シーケンスを記録してみてください。

アプリケーションの特定の領域をスキャンに認識させる方法はありますか。

標準的でない JavaScript™ ポストバックのために自動的に認識されない URL (リンク、組み込み JavaScript、フラッシュ・リンク、孤立ページなど) は、マニュアル探査を使用してキャプチャーしてください。ブラウザーは検出されたものをすべて記録するため、必要なものだけを保持して、残りの gif、css、js、jpeg ファイルなどを削除する必要があります。そうしないと、それらのファイルがスキャン・ジョブに含められます。それらのファイルの表示/非表示には「URL を表示」ボタンを使用します。

何ページかスキャンした後で、コンテンツ・スキャンが停止する

サイトをさらにスキャンするには、次のようにします。

  • 「スキャン対象」ページの「開始ドメインで、各開始 URL のディレクトリー内およびその下のリンクのみをスキャンする」オプションをオフにします。スキャンの進行が中断したのは、開始ディレクトリーの外部にある URL が検出されたためです。
  • What to Scan」ページの開始 URL のリストにその URL を追加します。

コンテンツ・スキャンが停止または中断された理由は何ですか。

コンテンツ・スキャンの停止には、次のようにいくつかの理由があります。
  • インストール済み環境のページ制限パラメーターに達すると、スキャンが停止され、ジョブのログにエントリーが作成されます。
  • ネットワーク問題のため、Enterprise Console、エージェント、およびデータベースの間の接続が失われました。
  • データベース・サーバーがメモリー不足です。

ブラウザーを使用してスキャン・ジョブを実行しようとすると、エラー・メッセージが出される

Enterprise Console にアクセスしようとすると、次のエラー・メッセージが生成されます。説明(D): リモート・サーバー・マシンが存在しないか使用できません。番号: 800a01ce (Description: The remote server machine does not exist or is unavailable Number: 800a01ce)

この問題を修正するには、次のようにします。
  1. IIS インターネット サービス マネージャを開きます。
  2. コンピューター・アイコンを展開し、次に「既定の Web サイト」を展開します。
  3. 仮想ディレクトリーを右クリックし、次に「プロパティ」を選択します。
  4. 「仮想ディレクトリ」タブで「アンロード」をクリックします。
  5. OK」をクリックして、IIS インターネット サービス マネージャを閉じます。
  6. ブラウザーを閉じ、次に Enterprise Console を再び開きます。

使用しているセッション ID に何が起こったのですか。

セッション ID は URL の正規化により除去されます。一貫性のある結果を得るために、特定ドメイン内のすべてのパラメーターおよび Cookie に対して正規化が実行されます。したがって、ドメインのプロパティーを編集するときには、セッション ID はパラメーター除外として入力されます。

無効な開始 URL とは何ですか。

無効な開始 URL とは、ネットワーク上のスキャンで検証されなかった URL です。常に最初にブラウザーで開始 URL をテストする必要があります。ただし、実際にブラウザーに開始 URL を送信するのは、サービス・アカウントとして機能する Enterprise Console のサーバー (製品がインストールされているコンピューター) であることに注意してください。ユーザーは URL を送信できる場合がありますが、スキャンでは次の 2 つの要因により URL を送信できないことがあります。スキャンを開始する前に、無効な開始 URL が有効になることを見越してその URL をスキャンに追加できます。また、無効な URL の追加が必要になる理由がほかにもあります。それについては無効な開始 URL を追加する理由を参照してください。

スキャンが中断された理由は何ですか。

スキャンが中断されたときにまず行うことは、JavaScript の実行をオフにして、ジョブを再実行することです。JavaScript の実行オプションは、コンテンツ・スキャン・ジョブの「探査オプション」ページにあります。

サーバーおよびドメイン

外部ドメインと考えられるドメイン A が内部ドメインとして報告されるのはなぜですか。そのドメインはドメインのグローバル・リストに追加されています。

レポートから外部ドメインを除去する方法はありますか。ページ・フィルターとしてドメインをレポート・パックに追加します。ドメインをジョブから除外することもできますが、レポート・パックによってドメインを除外するほうが良い方法です。ドメインをジョブから除外できるとしても、レポート・パックは同じドメインをスキャンする別のジョブを組み込むことができます。

XRule

ジョブの実行が遅くなったのはなぜですか。XRule をジョブに追加したためである可能性があります。XRule を無期限に使用不可にするには、XRule を開き、「常に XRule を無効にする (ジョブに問題が発生する場合)」をクリックします。XRule がほかの項目で使用中の場合、使用不可に設定すると実行されなくなります。問題を判断した後で、XRule はいつでもオンに戻すことができます。

HCL Connections

サイトでは FTP 検査が機能しません。「接続」ページの「FTP 設定」セクションで「パッシブ・モード (PASV) FTP 転送を使用する」を選択してみてください。一部の FTP プロキシー・サーバーでは、クライアントがプロキシーにアクセスするときにパッシブ・モードを使用することを必要とします。

中断期間

中断期間は外部ドメインに適用されますか。いいえ、内部ドメインのみに適用されます。

自動中断されたジョブを指定変更する方法はありますか。「フォルダー・コンテンツの概要」でジョブを検索して選択し、「実行」アイコン (実行) をクリックします。警告メッセージが表示されて、中断期間を無効にするかどうかの確認を求めます。

中断期間があるジョブの実行にかかった時間を確認する方法はありますか。ジョブ統計ページを調べてください。