単一のコンピューターへの必要なすべてのコンポーネントのインストール

このシナリオでは、すべてのコンポーネントを単一のコンピューターにインストールします。このタイプのデプロイメントは、完全な実稼働環境ではなく、デモンストレーションや研修のデプロイメントに最適です。

このタスクについて

このシナリオは、いくつかのセクションに分かれています。
注:
  1. このシナリオでは、AppScan Enterprise Server の構成時にキー情報を使用できるように、SQL Server データベースがインストールされ、構成されていることを前提としています。
  2. ご使用のネットワークに既に Rational License Key Server をデプロイしている場合は、HCL AppScan Enterprise Server のインストールのタスクにスキップしてください。
  3. 旧バージョンの AppScan Enterprise からアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に、Jazz Team Server から WebSphere Liberty への置き換え - よくある質問をお読みください。
  4. この新しい認証方式に Jazz Team ユーザーをマイグレーションするには、v9.0.1 へのアップグレードを開始する前に、cd <install-dir>\Appscan Enterpise\JazzTeamServer\server\ repotools-jts.bat -exportUsers toFile=C:\users.csv repositoryURL=https://<hostname>:9443/jts を使用して、ユーザーの .csv ファイルをエクスポートします。その後、Liberty プロファイルの基本ユーザー・レジストリーの構成のトピックに記載されている手順に従って、ユーザーを Liberty にインポートしてください。

Rational License Key Server のインストール

Rational License Key Server は、AppScan Enterprise Server ライセンスのホスティングに使用されます。ネットワーク上に Rational License Key Server がない場合は、AppScan Enterprise Server のインストール時にローカルにインストールできます。

このタスクについて

サポートされるバージョンの Rational License Server を既にインストールしている場合は、Rational License Server のインストールに関する説明部分をスキップして、License Key Administrator の開始およびライセンスのインポートに関する説明部分に進んでください。

手順

  1. 実行可能ファイル (AppScanEnterpriseServerSetup_<version>.exe) をダウンロードしたディレクトリーに移動し、そのファイルをダブルクリックします。(Rational License Key Server は、この .exe ファイルにバンドルされています。)
    注: 次の画面が表示されるまでに時間がかかる場合があります。
  2. Rational License Key Server をインストールするかどうかを尋ねられたら「はい」をクリックします。
  3. Rational License Server インストーラーで、「Rational License Key Server のインストールまたは更新」をクリックします。
  4. ご使用のシステムに IBM Installation Manager がまだインストールされていない場合は、インストールのために起動します。「インストール」をクリックします。
  5. 「パッケージのインストール」ウィザードの最初のページで、「Rational License Key Server」チェック・ボックスとその下のすべての項目のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。「次へ」をクリックします。
  6. 「前提条件」ページで、すべてのアプリケーションを閉じてアンチウィルス・ソフトウェアを無効にするように指示されます。これらの予防タスクを完了してから、「次へ」をクリックします。
  7. ライセンス」ページで、ご使用条件を読みます。ご使用条件の条項に同意する場合は、「使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。
  8. 位置」ページでインストール・ディレクトリーを指定して「次へ」をクリックします。
  9. 必要に応じて、「パッケージ・グループ」ページの入力を完了します。
    (例えば、Installation Manager を初めて使用しており、既存のパッケージ・グループがない場合は、デフォルト設定のままにしてください)。「次へ」をクリックします。
  10. 「翻訳の選択」ページで、インストールする各国語を選択します。「次へ」をクリックします。
  11. 「フィーチャー」ページで、すべてのフィーチャーが選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
  12. インストールされる内容の概要が「概要」ページに表示されます。選択内容を変更する場合は、「戻る」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。
  13. インストールが完了したら、「終了」をクリックして、IBM Installation Manager を閉じます。
  14. Windows の「スタート」メニューから Rational License Key Administrator を開始します (「プログラム」メニューで、「Rational」 > 「License Key Administrator」を起動します)。
  15. Rational License Key Administrator が開始されると、License Key Administrator ウィザードによってプロンプトが出されます (ウィザードが自動的に開かない場合は、メインメニューから「ライセンス キー」 > 「ライセンス キー ウィザード」を選択します)。ウィザードで、「Rational ライセンス ファイルをインポート」を選択して「次へ」をクリックします。
  16. 「ライセンス ファイルのインポート」パネルで、「参照」をクリックして、AppScan Enterprise Server ライセンス・ファイルを参照します。参照ダイアログ・ボックスでそのファイルを開き、「インポート」をクリックします。LKAD のライセンス名と AppScan Enterprise のライセンス・タイプとの対応関係を以下の表に示します。
    表 1. AppScan Enterprise ライセンス

    AppScan ライセンス

    ライセンス 目的
    AppScan Enterprise Dynamic Analysis Scanner Per Install License Key Dynamic Analysis Scanner
    AppScan Enterprise Dynamic Analysis User Authorized User Single Install License Key 許可されたスキャン (Authorized Scanning)
    AppScan Enterprise Dynamic Analysis User Floating User Single Install License Key フローティング・スキャン (Floating Scanning)
    AppScan Enterprise Server Basic Per Install License Key Enterprise Server Basic
    AppScan Enterprise Server Per Install License Key Enterprise Server Premium
    Appscan Enterprise Edition Reporting Only User Authorized User Single Install License Key 許可されたレポート作成 (Authorized Reporting)
    Appscan Enterprise Edition Reporting Only User Floating User Single Install License Key フローティング・レポート作成 (Floating Reporting)
  17. インポートするライセンス (1 つまたは複数) を確認した後、「ライセンス サーバーの再起動」ダイアログ・ボックスが開きます。「はい」をクリックして、ライセンス・サーバーを再始動します。ライセンス・サーバー・サービスの始動が失敗した場合は、Windows™ サービス管理ツールを開きます。ツールで、「FLEXlm License Manager」を見つけて開始します。

タスクの結果



HCL AppScan Enterprise Server のインストール

レポート作成タスクおよびユーザー管理タスクのためにユーザーの管理コンポーネントおよび Enterprise Console をインストールするには、以下の手順を使用します。

始める前に

必ず インストールおよび構成の際に必要なユーザー・アカウント情報を読み、インストール時に使用するユーザー・アカウントを把握してください。

このタスクについて

ご使用のネットワークに既に Rational License Key Server をデプロイしている場合はステップ 1 から、それ以外の場合はステップ 2 から開始してください。

手順

  1. 圧縮ファイル (AppScanEnterpriseServerSetup_<version>.zip) をダウンロードしたディレクトリーに移動し、ファイルを解凍して、AppScanEnterpriseServerSetup_<version>.exe ファイルをダブルクリックします。
    注: 次の画面が表示されるまでに時間がかかる場合があります。圧縮ファイルには、次のファイルが含まれています。
    • AppScanEnterpriseServerSetup_<version>.exe
    • HCL AppScan Enterprise Server.msi - このファイルは実行しないでください
    • Data1.cab
  2. ネットワーク上にまだ Rational License Key Server をインストールしていない場合には、プロンプトが出されたらそれをインストールし、「Rational License Key Server のインストール」タスクの手順に従います。それ以外の場合は、「いいえ」をクリックします。
  3. セットアップ・ウィザードのウェルカム画面で、「次へ」をクリックします。
  4. ご使用条件」ウィンドウで、「使用条件の条項に同意します」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。
  5. 宛先フォルダー」ウィンドウで、次のいずれかのアクションを実行して、「次へ」をクリックします。
    1. 「次へ」をクリックして、デフォルトのインストール場所を受け入れます。
    2. 「変更」をクリックして、別のインストール場所を選択します。
  6. プログラムのインストール準備の完了」ウィンドウで、「インストール」をクリックしてインストールを進めます。
  7. 「セットアップ・ウィザードの完了」画面で「終了」をクリックすると、構成ウィザードが起動します。

タスクの結果



構成ウィザードの実行

サーバーまたはスキャナーをインストールまたはアップグレードした後、各インストール・コンポーネントを構成し、すべてのインスタンスおよびすべてのサーバーで構成ウィザードを実行する必要があります。

始める前に

  1. 構成時に、使用する SQL Server データベースの名前と場所、およびサービス・アカウント名とパスワードを定義します。構成ウィザードを実行するユーザーは、データベースを作成して権限を付与することができる必要があります。
  2. エラー「**警告** ローカル・ディレクトリー "C:\Program Files (x86)\HCL\AppScan Enterprise\WebApp" の仮想ディレクトリー "ase" を構成できません。IIS が正しく構成されていることを確認し、再試行してください」が発生した場合は、構成ウィザードの実行中にアンチウィルス・ソフトウェアを無効にすることを検討してください。アンチウィルス・ソフトウェアを無効にしたくない場合は、AppScan Enterprise フォルダーをアンチウィルス構成から除外してから、構成ウィザードを再度実行することができます。

手順

  1. インストールが完了すると、構成ウィザードが自動的に起動します。構成ウィザードは、Windows 「スタート」メニューから「構成ウィザード」を選択して開始することもできます。
  2. ウェルカム画面で「次へ」をクリックします。
  3. 「ライセンス・サーバー」ウィンドウで、ライセンスに使用する Rational License Server を指定します。ライセンス・サーバーを参照してください。

    「AppScan Source スタンドアロン評価」チェック・ボックスは選択しないでください。
  4. サーバー・コンポーネント」ウィンドウで、構成するコンポーネントを選択します。使用可能なコンポーネントは、ライセンスによって異なります。サーバー・コンポーネントを参照してください。コンポーネントを単一のマシンにインストールする場合、そのコンポーネントのいずれかを以前にインストールしていた場合でも、すべてのチェック・ボックスを選択してください。

  5. インスタンス名」ウィンドウで、構成するインスタンスの名前を指定します。インスタンス名を参照してください。

  6. サービス・アカウント」ウィンドウで、「ドメイン/ユーザー名のサービス・アカウント」とパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。サービス・アカウントを参照してください。

  7. 「データベース接続」ウィンドウで、SQL Server 名、ポート番号、および接続先のデータベースの名前を入力します。「接続のテスト」をクリックすると、SQL Server に接続できることを確認できます。接続が正常に行われるまで、構成ウィザードは続行されません。AppScan Enterprise Server は、SQL Server にデータベースを作成するときに、その照合を自動的に構成します。

    注:
    1. Liberty サポートの導入に伴い、SQL Server 名の構文が変更されました。".\SQL_SERVER_NAME" は使用できなくなりました。代わりに、"HOSTNAME\SQL_SERVER_NAME" を使用してください。
    2. 既存のデータベースを v8.6 以前のバージョンからアップグレードする場合は、そのデータベースにアクセスするため次の画面で「データベース・マスター鍵のパスワード」を入力します。このパスワードを安全な場所に保管しておいてください。
    3. AppScan Enterprise データベース用に名前付き SQL Server インスタンスを使用する環境の場合は、SQL Server の構成マネージャーで TCP/IP が使用可能に設定されていることを確認し、SQL Server 用の SQL サービスを再始動します。デフォルトのポート番号 (1443) の代わりに、名前付き SQL Server インスタンスのポート番号を使用します。
  8. 「サーバー証明書」ウィンドウで、組織に固有の証明書を選択します。このステップにより、ご使用の環境にセキュアな AppScan Enterprise をデプロイすることができます。サーバー証明書を参照してください。

  9. (アップグレードのみ)。「AppScan Server の設定の復元」画面で、以前の AppScan Server のカスタマイズ設定を Liberty サーバー上で復元することを選択できます (デフォルト)。この画面は、アップグレード時に 1 回限り表示されます。後で構成ウィザードを実行した場合、この画面は表示されません。AppScan Server の設定の復元を参照してください。

  10. 「サーバー鍵ストア」画面で、Enterprise Console で使用するサーバー鍵ストアを選択します。.pfx ファイルをエクスポートした場合、Public key cryptography standards #12 (PKCS #12) を選択します。.pfx ファイルを保存した場所を参照し、そのファイルをインポートして、ファイルのエクスポート時に作成したパスワードを入力します。サーバー鍵ストアを参照してください。

  11. 「認証メカニズム」ウィンドウで、Enterprise Console へのログインに使用する「認証メカニズム」を選択します。デフォルトは「Windows による認証」です。LDAP を使用するには、認証メカニズムを参照してください。

    注: Common Access Card (CAC) による認証を行う必要がある場合は、必ず、認証メカニズムとして LDAP を選択してください。AppScan Enterprise を構成したら、Common Access Card (CAC) による認証に記載されている手順に従って CAC による認証を行います。
  12. 「サーバー構成」ウィンドウで、

    1. AppScan Server で使用する Liberty サーバーのホスト名とポートを構成します。Windows 認証を使用している場合、ホスト名の先頭にドメイン名を付加します。
    2. 推奨されるプラクティスではありませんが、無効な証明書または信頼されていない証明書を使用した SSL 接続をスキャン時に許可することが可能です。このオプションを無効にすると、スキャン用に安全ではないサーバーにはアクセスできないことを通知するメッセージがスキャン・ログに表示されます。このオプションは、マニュアル探査機能にも影響します。
    3. :「アドバイザリー・サービス・ポート」(Enterprise Console と共にインストール済み) を構成します。このポートは HTTP を介して実行され、アドバイザリーと推奨される修正を提供するために node.js サーバーによって使用されます。アドバイザリーは、アプリケーション問題の「この問題の情報」ページに表示され、推奨される修正を示します。9444 が既に使用されている場合、異なるポートを選択できます。
  13. (アップグレードのみ)「データベース暗号化の変更」ウィンドウで「ヘルプ」をクリックして、データベースが存在している SQL Server を保護する方法について学習します。TDE を有効にしない場合には、チェック・ボックスを選択すると続けて構成することができます。

    注: AppScan Enterprise では、SQL Server 2008 以降で使用可能な Transparent Data Encryption (TDE) テクノロジーを使用しています。TDE は、データベースまたは物理メディアのバックアップに保管されているデータを暗号化します。古いバージョンの SQL Server を使用している場合、そのデータベース内に含まれるデータは無許可アクセスによるセキュリティー侵害のリスクにさらされます。
  14. 製品管理者」ウィンドウで、ユーザーを製品管理者として指定します。このユーザーは別途ライセンスを受けます。製品管理者ライセンスを再度割り当てる場合は、構成ウィザードを再実行する必要があります。製品管理者を参照してください。

  15. データベースにアクセスしているユーザーがいないことを確認し、「指定完了」ウィンドウで「終了」をクリックして、構成を完了します。このプロセスには多少の時間がかかる場合があります。
    注:
    1. Windows 2008 Server R2 の IIS AppPool の設定は、構成時に以下のように設定されます。
      • IIS リサイクルは 2:00am に設定されます
      • アイドル・タイムアウトは 120 分に設定されます
    2. プロキシー・サーバー証明書を構成できないというエラー・メッセージが表示される場合は、この証明書の有効期限が切れている可能性があります。製品管理者に連絡して詳しく調査してください。
  16. オプション: サービスを自動的に開始するには「サービスの開始」チェック・ボックスを選択します。
    注: エージェント・サービスを自動的に開始することを選択しない場合、ユーザーが作成したジョブは、エージェントによって選出されません。管理ツールを使用して手動でサービスを開始することができます。エージェント・サービスおよび警告サービスのインストールの検証を参照してください。
  17. デフォルト設定ウィザードを実行します。このウィザードはいくつかの構成可能なオプションにデフォルト値を与えるので、サンプル・データのインストールに役立ちます。
  18. 「終了」をクリックします。

デフォルト設定ウィザードの実行

このウィザードはいくつかの構成可能なオプションにデフォルト値を与えるので、サンプル・データのインストールに役立ちます。ユーザーの作成、セキュリティー・テスト・ポリシーの追加、スキャン・テンプレートの作成、事前作成されたダッシュボードの追加、および Rational Quality Manager または Rational Team Concert との障害追跡の統合の構成を行うことができます。

このタスクについて

構成ウィザードが完了したときに、「デフォルト設定ウィザードの起動」チェック・ボックスが選択されていることを確認してください。

手順

  1. ウェルカム・ページで、更新するインスタンスを選択し、「次へ」をクリックします。
  2. 初期化タイプ」ウィンドウで、使用可能な初期化の 1 つを選択し、「次へ」をクリックします。
  3. デフォルト設定」ウィンドウで、以下のオプションを構成し、「次へ」をクリックします。
    1. インスタンス: この設定のインスタンス名を選択します。ここでは、構成ウィザードで構成されたインスタンスがデフォルトで選択されます。
    2. 連絡先: ウィザードで作成された項目の名前または連絡先。必要に応じて、これらの項目を後ほど編集することができます。
    3. ルート・フォルダー名: デフォルトのルート・フォルダーの名前を入力してください。デフォルト・フォルダーは、作成したすべての他のフォルダーのルート・フォルダーとして動作します。
    4. アプリケーション URL: アプリケーション・ユーザーがアプリケーションにアクセスするために使用する URL を入力します。デフォルトでは、この URL は現行コンピューターの FQDN (完全修飾ドメイン名) です。
      (例えば、http://myserver/mydomain/appscan/)。
  4. (Windows 認証のみ): LDAP サーバーを使用している場合、「LDAP 設定」ページで「LDAP の有効化」チェック・ボックスを選択します。
    1. 「サーバー名」フィールドに LDAP グループ名を入力します。
    2. 「グループ・クエリー」フィールドに、ユーザー・グループ情報の取得に使用されるグループ・クエリーのパスを入力します。LDAP サーバーを使用することも、Active Directory サーバーを使用することもできます。
    3. オプション: 匿名アクセスを使用して LDAP サーバーと統合する場合は、「匿名アクセス」チェック・ボックスを選択します。このオプションではデフォルトでは無効です。
    4. 構成作業を確認するために、「LDAP のテスト」をクリックします。
  5. 「IP セキュリティーの許可」ページで、スキャンが許可される IP アドレスおよび範囲を構成します。IPv4 範囲を定義する場合はダッシュを使用します (1.2.3.4 - など)。IPv6 範囲を定義する場合は接頭部を使用します (fe80::/10 など)。
  6. 「データベースへのサンプル・データの取り込み」ページで、「サンプル・データの取り込み」チェック・ボックスを選択して、スキャン・テンプレート、事前作成されたダッシュボード、サーバー・グループ、およびテスト・ポリシーをデータベースに取り込みます。
  7. 「次へ」をクリックします。「デフォルト設定ウィザードは進行中です」ページがオープンし、設定の進行状況を表示します。
  8. ウィザードが完了すると、「デフォルト設定ウィザードは完了しています」ページがオープンします。
  9. 「終了」をクリックしてウィザードを閉じます。

HCL Dynamic Analysis Scanner のインストール

Web サイト・アプリケーションのスキャンおよびテストに使用されるエージェントをインストールするには、この手順を使用します。

始める前に

注:
  1. 必ず インストールおよび構成の際に必要なユーザー・アカウント情報を読み、インストール時に使用するユーザー・アカウントを把握してください。
  2. Web サイトで使用しているテクノロジーはすべて、Scanner でもインストールする必要があります。例えば、Web ページで Flash を使用している場合、正しいバージョンの Flash をインストールする必要があります。

手順

  1. 実行可能ファイル (ASE_DASSetup_<version>.exe) をダウンロードしたディレクトリーに移動し、そのファイルをダブルクリックします。
    注: 次の画面が表示されるまでに時間がかかる場合があります。
  2. ご使用条件」ウィンドウで、「使用条件の条項に同意します」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。
  3. オプション: Web サービスのセキュリティーの脆弱性をテストする機能を追加する場合は、「プログラム・フィーチャー」ウィンドウで「Web Services Explorer」を選択して、「次へ」をクリックします。
    注: Web サービスをテストしてセキュリティーの脆弱性の有無を調べるために使用される Web Services Explorer - GSC (Generic Service Client ツール) バージョン 8.1 用に約 330 MB が必要です。
  4. 宛先フォルダー」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。
  5. プログラムのインストール準備の完了」ウィンドウで、「インストール」をクリックしてインストールを進めていき、その後「終了」をクリックします。

タスクの結果

構成ウィザードの実行

サーバーまたはスキャナーをインストールまたはアップグレードした後、各インストール・コンポーネントを構成し、すべてのインスタンスおよびすべてのサーバーで構成ウィザードを実行する必要があります。

始める前に

  1. 構成時に、使用する SQL Server データベースの名前と場所、およびサービス・アカウント名とパスワードを定義します。構成ウィザードを実行するユーザーは、データベースを作成して権限を付与することができる必要があります。
  2. AppScan Enterprise Server のインストール後にウィザードを実行することにより、SQL Server でデータベースがセットアップされ、コンポーネントの初期セットアップが実行されます。
  3. Dynamic Analysis Scanner のインストール後にウィザードを実行することにより、スキャナーが AppScan Enterprise Server に登録されます。

手順

  1. インストールが完了すると、構成ウィザードが自動的に起動します。構成ウィザードは、Windows 「スタート」メニューから「構成ウィザード」を選択して開始することもできます。
  2. ウェルカム画面で「次へ」をクリックします。
  3. 「ライセンス・サーバー」ウィンドウで、ライセンスに使用する Rational License Server を指定します。ライセンス・サーバーを参照してください。

    「AppScan Source スタンドアロン評価」チェック・ボックスは選択しないでください。
  4. サーバー・コンポーネント」ウィンドウで、構成するコンポーネントを選択します。使用可能なコンポーネントは、ライセンスによって異なります。サーバー・コンポーネントを参照してください。コンポーネントを単一のマシンにインストールする場合、そのコンポーネントのいずれかを以前にインストールしていた場合でも、すべてのチェック・ボックスを選択してください。

  5. インスタンス名」ウィンドウで、構成するインスタンスの名前を指定します。インスタンス名を参照してください。

  6. サービス・アカウント」ウィンドウで、「ドメイン/ユーザー名のサービス・アカウント」とパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。サービス・アカウントを参照してください。

  7. 「データベース接続」ウィンドウで、SQL Server 名、ポート番号、および接続先のデータベースの名前を入力します。「接続のテスト」をクリックすると、SQL Server に接続できることを確認できます。接続が正常に行われるまで、構成ウィザードは続行されません。データベース名を入力してください。AppScan Enterprise Server は、SQL Server にデータベースを作成するときに、その照合を自動的に構成します。

    注:
    1. 既存のデータベースを v8.6 以前のバージョンからアップグレードする場合は、そのデータベースにアクセスするため次の画面で「データベース・マスター鍵のパスワード」を入力します。このパスワードを安全な場所に保管しておいてください。
    2. AppScan Enterprise データベース用に名前付き SQL Server インスタンスを使用する環境の場合は、SQL Server の構成マネージャーで TCP/IP が使用可能に設定されていることを確認し、SQL Server 用の SQL サービスを再始動します。デフォルトのポート番号 (1443) の代わりに、名前付き SQL Server インスタンスのポート番号を使用します。
  8. (アップグレードのみ)「データベース暗号化の変更」ウィンドウで「ヘルプ」をクリックして、データベースが存在している SQL Server を保護する方法について学習します。TDE を有効にしない場合には、チェック・ボックスを選択すると続けて構成することができます。

    注: AppScan Enterprise では、SQL Server 2008 以降で使用可能な Transparent Data Encryption (TDE) テクノロジーを使用しています。TDE は、データベースまたは物理メディアのバックアップに保管されているデータを暗号化します。古いバージョンの SQL Server を使用している場合、そのデータベース内に含まれるデータは無許可アクセスによるセキュリティー侵害のリスクにさらされます。
  9. データベースにアクセスしているユーザーがいないことを確認し、「指定完了」ウィンドウで「終了」をクリックして、構成を完了します。このプロセスには多少の時間がかかる場合があります。
    注:
    1. Windows 2008 Server R2 の IIS AppPool の設定は、構成時に以下のように設定されます。
      • IIS リサイクルは 2:00am に設定されます
      • アイドル・タイムアウトは 120 分に設定されます
    2. プロキシー・サーバー証明書を構成できないというエラー・メッセージが表示される場合は、この証明書の有効期限が切れている可能性があります。製品管理者に連絡して詳しく調査してください。
  10. オプション: サービスを自動的に開始するには「サービスの開始」チェック・ボックスを選択します。
    注: エージェント・サービスを自動的に開始することを選択しない場合、ユーザーが作成したジョブは、エージェントによって選出されません。管理ツールを使用して手動でサービスを開始することができます。エージェント・サービスおよび警告サービスのインストールの検証を参照してください。
  11. 「終了」をクリックします。

Enterprise Console のインストールの検証

インストール・プロセスの完了後、Enterprise Console のインストールを検証できます。

手順

https://domain/ase/ にアクセスしてログインします。